家づくりの自由度が高いデザイナーズハウスは、外観に拘りたい人達の間で人気のスタイルで、家をつくる楽しみが大幅に増します。そのデザイナーズハウスのスタイルの1つモダンな家は、洗練されていて無駄を感じさせず、現代的なところと近代的なところを思わせる部分が同居する傾向です。直線的なデザインの建築が主流で、曲線はあまり用いないのがモダンな家の特徴です。屋根も含めて全体的に箱型だったり、屋根を設けても傾斜をつけるなど種類はいくつかありますが、基本的には複数の箱を組み合わせてデザインを行います。
家づくりの計画を意味するハウスプランは、方向性を決めないとデザインの基礎が定まりませんから、最初にスタイルや好みを明確にして家づくりに入るのがおすすめです。とはいえ誰でも家づくりは未経験から始まりますし、どのような方向性や選択肢があるかは、スタイルやデザインの知識がないと分からないものです。外観の形状は箱として捉え、部分的に突出させるかフラットのままか検討すると、大体の方向性は見えてくるはずです。また窓を何処に設けるか、大きさや形状なども考えたり比較検討していくと、モダンな家というものが分かり始めるでしょう。こういったポイントや検討を要する項目は、デザイナーと相談して話し合ったり決めることになるので予備知識はなくても大丈夫ですが、知識はないよりあった方が良いです。
一方、内装は内装で白一色のようなシンプルモダンを始め、無垢材や畳を採り入れる和風、木目を多用するナチュラルといった種類に分けられます。高級感や落ち着きを感じさせるラグジュアリー、過度な飾り気がなく適度に力が抜けた北欧スタイルなど、選択肢はとても豊富なので迷わせます。しかし、悩んだ時は既存のデザイナーズハウスが参考になりますし、カタログのように目を通していくことで種類の違いや好みが分かるようになるでしょう。家具や照明は内装に合わせて選んでいくものなので、お気に入りの家具を頭に思い浮かべて、モダンな家に配置するイメージでシミュレーションすることをおすすめします。
違和感を覚えれば好みではないと判断できますし、逆にしっくりくる場合は好みの可能性が高いといえます。ただ本当に好きかどうかは分かりませんから、とりあえずハウスプランの有力な選択肢としておき、他にも検討して絞り込んでいきましょう。家づくりは視覚面だけでなく、機能性や居住性を含めた建築のデザインで美しいものとなりますから、機能美も含めてトータルでデザインしていくことが大事です。