持続可能性を意味するサステナビリティという言葉が、地球環境を守るためのキーワードとして世界的に注目されています。その思想をインテリアに取り込んだものが、サステナブルインテリアと言います。特徴は何かというと、環境に配慮したエコな家具であることです。具体的に、ポイントになることを紹介していきましょう。
環境への配慮ということで、まず注目するべきは素材です。現代社会で至るところにあふれているプラスチックは、製造の段階で石油という有限の資源を使い、廃棄をすれば地球環境を汚染することになります。一切使わない製品というのは少ないかもしれませんが、この場合はできるだけ避けた方が良いです。代わりに植物や鉱物など自然な素材を使った家具を選んでいきます。自然な素材からつくられていれば、有害な物質が揮発することはないし、触れても安全です。それに自然な素材には、独特の見た目があります。木目や石の断面は見る人に癒やしを与える美しさがあり、家のいたる所で見ることができれば暮らしが豊かになります。
続いて注目しておきたいのが、性能や機能です。サステナブルインテリア、長く使えることが特徴です。大量に生産され消費されていく家具の場合には、消費者が買い替えることを前提としたビジネスモデルになっています。ですから、すぐに壊れるわけではないにしても、何十年も世代を経て使われる事はあまり考えられていません。しかし、職人が手作りをした上質な家具は、しっかりとメンテナンスをしていれば長持ちします。たとえ、破損をしたり汚れたりしても、修繕をすれば大丈夫です。同じものを使い続けることで、資源を最大限に有効活用でき環境を守れます。
あと、耐久性を高めるとなれば、機能がシンプルな方が良いです。多機能で構造が複雑になれば、それだけ壊れやすくなるからです。無駄な機能を省けばデザインもまたシンプルになります。シンプルなインテリアにおいては素朴さがあり、落ち着きのある雰囲気が生まれます。
それでサステナブルな家具を手に入れようと思ったならば、北欧のインテリアメーカーや日本の伝統工芸品を探してみると良いでしょう。それらの品には、自然素材を使って職人が丁寧に作っているものが多いです。昔ながらの職人というのは時代とともに減ってきており、お金がかかるかもしれません。ですが環境保護に貢献できるし長く使える事を考えれば、コストパフォーマンスは決して悪くはありません。